DXと産業革命

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 どうも、Tera です。8月も終わりを迎えますね。月初めは9月になったらコロナ収まって自由な行動を期待していましたが、相変わらずの緊急事態宣言真っ只中で9月12日までの宣言期間も延長するかもしれないようです。常時と非常時の違いが混沌としてきており、不吉なムード漂う今日この頃です。 さて、本日は産業革命の歴史を振り返ります。 なぜ?というとその延長線上に私たちがあり、その延長線上にDXがあり未来があるからです。

産業革命の歴史

  産業革命のスタートは第一次産業革命18世紀後半のイギリスからです。 石炭エネルギーによる蒸気と水力のイノベーションで製品の生産スピードが飛躍的に上がり、蒸気機関車によって一度に大量のモノを運搬することが可能になりました。 手工業で作られていた綿製品を安価で大量に生産できる軽工業の発展です。その後、第二次産業革命、19世紀後半から20世紀前半にアメリカとドイツで始まります。石油をエネルギーとして重工業が発展、電気をエネルギーとして電話等も発展し、大量生産時代が幕開けます。第三次産業革命は20世紀後半にアメリカ、ヨーロッパ、日本です。コンピューターの導入による自動化が始まり、効率のよいサプライチェーンがより一層進みました。インターネットを通して、消費者や企業は世界中の情報を簡単に低いコストで入手できるようになり、それによって経済・社会に大きな変革が起きるIT革命もこの分類。そして、現在が第四次産業革命。

 「IoTにより全てのものがインターネットでつながり、それを通じて収集・蓄積される、いわゆるビッグデータが人工知能により分析され、その結果とロボットや情報端末等を活用することで今まで想像だにできなかった商品やサービスが次々と世の中に登場する」

モノのインターネット化すなわちIoTで一般的に認識されている通りで相違ありません。

Society 5.0とは

 革命に関連する分野を伸ばすことで、約30兆~40兆円の付加価値を作り出すとされています。産業革命の歴史とたどると、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会とバトンが渡されており、現在の第四次産業革命は人類史上5番目の新しい社会、「Society5.0」(超スマート社会)を目指しており、その延長線上です。第五次産業革命とも言えます。個人のライフスタイル変革によって、生産・流通・販売、交通、健康医療、金融、公共サービスなど、あらゆる場面で快適で豊かに生活できる社会の実現です。「Society 5.0」は、「課題解決」から「未来創造」までを幅広く視野に入れた上で、革新技術の開発と多様なデータの利活用によって政府、産業、社会のデジタル化を進めるものであり、ドイツが進める「インダストリー4.0」の概念も包含しているものといえます。Internet of Things (IoT) 『あらゆるモノがインターネットにつながる』の浸透は、AIを用いて製造業を更に革新しようとしています。デジタル技術によって労働者の退屈な仕事やペインから解放し、新しい付加価値の高い仕事に移行させます。経済活動のみならず、医療・公共サービス、ライフスタイルにも広く関りそれらは横断的包括的にサービスとして私たちに提供される、新しい社会での事業価値はDXによって生成され消費され、社会の歯車の一部となります。

 

第四次産業革命に乗り遅れているがチャンス有り

 まだまだSociety 5.0 にはほど遠いのが日本の現実です。情報のほとんどはクラウド化されていませんし、内閣府調査によるアメリカやドイツに比べ日本企業のIoT導入率は半分とかなり遅れています。あらゆるモノやサービスが一体となる社会は当然、企業や事業も他人事ではありませんし、むしろ先頭をきって中核となる必要が求められます。また、日本経済の復興のチャンスがここに眠っています。これまでの情報社会(Society 4.0)では知識や情報が共有されず、分野横断的な連携が不十分であるという問題がありました。人が行う能力に限界があるため、あふれる情報から必要な情報を見つけて分析する作業が負担であったり、年齢や障害などによる労働や行動範囲に制約がありました。また、少子高齢化や地方の過疎化などの課題に対して様々な制約があり、十分に対応することが困難でした。しかし、社会の変革を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。イノベーションで創出される新たな価値により、地域、年齢、性別、言語等による格差がなくなり、個々の多様なニーズ、潜在的なニーズに対して、きめ細かな対応が可能です。モノやサービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供されるとともに、社会システム全体が最適化され、経済発展と社会的課題の解決を両立していける社会となります。

社会とDX

 グローバルな社会や経済発展・進出となっているわけですが、ローカルの基盤がしっかりしていないとグローバルも虚無と化します。そのローカルには企業が含まれており、変革する企業つまりDXになる企業が必要なのです。産業革命の歴史から実現しようとしている社会について簡単にお話し、企業も変容する必要があることを伝えられたと思います。さて、ようやく本題に入ります。DXが社会的に必要なことはわかったが一体何をすればよいのかや、企業は利益を生むことが目的でDXはどれほどの恩恵と必要性があるのか、DXのゴールやプロセスはあるのか、などなどについて記事にして参ります。

 次回は、DX化とIT化の違い です。

出典 :国土交通省によるイノベーションの歴史

出典 :内閣府Society 5.0の提言

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